日の出寿司食堂

街のひと

店主 服部達弥さん

―まずは自己紹介をお願いします。

「日の出寿司食堂」店主の服部達弥(はっとりたつや)です。

私は子供の頃、お客さんから「大きくなったらお父さんの跡を継ぐんだね」なんてよく言われていました。
けれど当時はそんなに実感は湧かなかったですし、実際に成人してすぐに日の出寿司食堂で働き始めたわけではないんです。
学生時代は「大学を卒業したらアパレル業界で働こうかな」とも考えていたくらいですから(笑)
なので就職活動の際は外食産業で働くか、アパレル業界に入ろうか迷いましたね。
悩んだあげく将来のことも見据えたうえで、ひとまずは会社員として外食産業で働くことを決めたんです。

結果的に会社員として外食産業で働いたことの経験が今の仕事で大いに役立っていますから、良い判断だったと思います。
板前として腕を磨きつつ、マネジメントやお金の管理を学んだりとしっかり経験を積めましたし。
当時は静岡県で働いていたんですが、9年間会社員として勤めたのち一宮市に戻ってきて33歳のときに日の出食堂で働き始めました。

―お店の成り立ちや想いを教えてください。

日の出寿司食堂は明治39年に創業しましたので、2022年で創業116年を迎えます。
ここまでお店を続けてこれたのは、地域のお客さんに愛されてきたからこそという想いで感慨深いですね。

私は子供の頃、お店に馴染みのお客さんがいるのはごく当たり前のことだと思っていました。
けれどそうではないんですよね。
お店にお客さんがついてきてくれるのがどれだけすごいことなのか、大人になり改めて思い知りました。

―お店で服部さんが愛しているポイントはありますか?

先日、常連のお客さんに「今時こんなスタイルのお店は少ないから貴重だよ」と言われたときはうれしかったですね。
たしかに当店のように古くからやっている大衆食堂は今ではかなり少ないと思います。
あとは田舎の家庭料理と言いますか、なつかしい味とお客さんが喜んでくれるのもうれしいですね。

―服部さんがお店でがんばっていることは何ですか?

「継続すること」に尽きます。
コロナ禍であれ、台風で外に出るのが大変な日であれ、仕込みはしないといけません。
定休日でもないのに休んでしまうとお客さんは「あれ?」と思って心配しますし申し訳ないので…
大変なこともありますが、これからもがんばってお店を継続していきたいです。

―中心地街でお好きなお店やスポットはありますか?

真清田神社が好きですね。
余談ですが、先日お客さんから「真清田神社の次のパワースポットは日の出寿司食堂だ」なんて言われたんですよ(笑)
なんだかうれしかったですね。

―服部さんの夢や未来像があれば教えてください。

先ほどお伝えしたとおり、やはりお店を続けていくことが大切だと思っています。
なので当店を好意にしてくれているお客さんのためにも、これからもお値打ちでおいしい食事をご提供できるようにがんばります。

―最後に、この記事を読んでくださっている方へメッセージがあればお願いします。

当店では定食や旬の魚介類を使った一品料理など、さまざまなメニューをお値打ちな価格でご提供しています。
ランチもありますので、お気軽に来ていただけるとうれしいです。

編集後記

今村アツキ/2021.1.18

日の出寿司食堂さんではおどろいたことが2点ありました。
まずはその長い歴史。明治時代から続く大衆食堂自体とても貴重な存在ではないでしょうか。
たしかにお店の看板や店内の雰囲気は歴史と情緒を感じることができて、味わいがあります。
そしておどろいたことの2点目はメニューがどれもお値打ちな価格ということ。
お財布に優しくお腹いっぱい食べれるのは、とってもありがたいです(笑)
家庭的で良心的。そんな表現がぴったりの大衆食堂でした。

店舗情報

飲食業/食堂

10:30〜14:00、15:30〜20:30

定休日:水曜日

一宮市本町3-4-1

Tel:0586-24-5047

https://tabelog.com/aichi/A2302/A230201/23030793/

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