西洋御菓子 千花

街のひと

 スタッフさん

―まずは自己紹介をお願いします。

久松祐華(ひさまつちか)です。
一宮市で生まれ育ち、15歳からお菓子作りを始めて2013年に「千花」をオープンしました。
西洋菓子の販売とは別でお菓子教室も運営しています。

―お店の成り立ちや想いを教えてください。

おどろかれるかもしれませんが、私はもともとスイーツが好きでこの世界に入ったというわけではないんですよ。
転機は15歳のとき始めた「野の花」でのアルバイトです。
それも西洋菓子を作りたいという目的より、求人誌に載っていた大正ロマンを感じる「野の花」のロゴに惹かれてアルバイトに応募したんです。
そしたら当時の私はお菓子作りについて無知でしたけれど採用していただいて..
けれど、いざ西洋菓子を作り始めてみると楽しくて「野の花」のオーナーだった大島先生の人柄にも惹かれ、お菓子作りを続けることを決意しました。
修行を積みながら26歳で結婚したのを機に厨房を離れた時期もありましたけど、お菓子教室はずっと続けていましたね。
「千花」では惜しまれつつ閉店した野の花のケーキも引き継ぐ形で販売していて、懐かしい味と喜んでくれるお客様もいらっしゃるんですよ。

―お店で久松さんが愛しているポイントはありますか?

まずスタッフです。本当にがんばってくれて感謝していますし、私は家族同然に思っています。

それからお店自体は思い入れもありますし、やはりお気に入りですね。
お店を作るときの話ですが、たまたまリフォーム番組に出演していた建築家がとても素敵な方で「お店の建築をお願いしたいです!」って勢いで直接連絡したんです。
とても人気のある建築家でなかなか新規の依頼を受けない方なんですが、ご縁あって運よく建ててもらえることになったんですよ。
結果的に外観、内観ともに私が理想とする落ち着いた雰囲気に仕上がって満足しています。

西洋菓子店といえば内装がキラキラしたイメージもありますが、落ち着いた雰囲気にしたのにはワケがあります。
それはスイーツが好きな男性でも身構えることなく、お店に入りやすいようにしたかったからなんです。
そのおかげで実際に男性のお客様も多いですよ。
年齢性別問わずたくさんのお客様にご来店いただけているのはとても嬉しいですね。

―久松さんがお店でがんばっていることは何ですか?

がんばるというより、むしろ今はがんばりすぎないようにしています(笑)
振り返ると「これまでずっと走り続けてきたな」って思うんです。
修行時代はもちろん、料理教室を始めたときも自分のお店をオープンすると決めてからも。
無理を続けて体調を崩すより、がんばりすぎず継続していく方が大切だと今になって実感しています。

―ちなみにお菓子作りでこだわっている点と人気の商品を教えていただけますか?

お菓子を作るうえで、なるべく余計なものは足さないように気を付けています。
たとえば当店で作るお菓子は基本的に添加物を加えず、飾り付けもほぼしません。
無添加なので健康面で気を遣っている方や小さなお子様でも安心してお召しいただけると思います。

一番人気の商品はオレンジシロップケーキですね。
フレッシュなオレンジ果汁をたっぷり染み込ませた爽やかな味とご好評いただいています。

―中心地街でお好きなお店やスポットはありますか?

「喫茶・ミウラ」さんです!
アーケード商店街にある三浦商店さんが経営しているお店なんですが、好きなんですよね〜。
老若男女問わずいろんなお客さんが集まる活気あふれる雰囲気がお気に入りです。
もちろんミウラさんは飲み物も食事も美味しいですし、おすすめですよ。

それから真清田神社も好きですね。境内では木や植物も多く大好きな自然も感じられますし。

―最後に久松さんの夢や未来像があれば教えてください。

じつは最近手話を勉強しているんです。難しいけれど使いこなせるようになりたいですね。
いつかお菓子教室で手話を必要とする生徒さんにもお菓子作りを教えられたら素敵だなって思います。

あとはやっぱり継続することって大切だと思います。
これからも大好きなスタッフと一緒に、お客様に喜んでいただけるお店を続けていきたいですね。

編集後記

今村アツキ/2021.12.3

アンティーク家具が似合う心地良い空間で、どこか懐かしさを感じる素敵なお店でした。
ケーキも頂きましたが、優しさのある絶妙な甘さでとっても美味しかったです!
無添加で身体に優しいのも嬉しいですね。

店舗情報

菓子小売業/洋菓子

10:00~18:00

定休日:月曜日、火曜日(不定休日あり 詳細はSNSにて)

一宮市栄4-7-5

Tel:0586-85-7561

https://tabelog.com/aichi/A2302/A230201/23050131/

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