オーナーシェフ 脇田智和さん
―まずは自己紹介をお願いします。
「ウプーポ」オーナーシェフの脇田智和(わきた ともかず)です。一宮で生まれ育ち、20年前にイタリアへ渡り、2年半ほど修行をしました。10年前に一宮市森本でお店をオープンし、2年半前に本町へ移転しました。
―お店の成り立ちや想いを教えてください。
イタリアにいた2年半のうち、1年半をシチリア島で過ごしました。シチリア島に魅せられ、お店でもシチリア島のワインや料理にこだわっています。とにかくシチリア島が大好きです!
イタリアは、地域によって風景も食文化も人も異なります。シチリア島は地中海に浮かび、アフリカやゲルマン民族など、いろんな国の要素が混ざった地域 で、料理に関してもいろいろと混ざり合っていて、深みのある地域だと思います。
シチリアはいわしやマグロ、たこなどの魚介類が名産です。魚を生で食べる文化が、日本と近い感じがします。
―お店で脇田さんが愛しているポイントはありますか?
内装もシチリア島を意識しました。まるでシチリア島にいるような非日常を、インテリアからも感じられるように意識しています。
―脇田さんがお店でがんばっていることは何ですか?
シチリア島の魅力を、料理やワインを通して伝えることです。まずどこにあるのか、どんな場所なのか知らない人も多いと思います。だからこそ伝えたいと思っています。
―コロナ禍において、お店で新しく始めたことはありますか?
店頭でお惣菜弁当の販売をスタートしました。内容は日によって変わります。また、2020年4月頃からはデリバリーも始めました。自慢の前菜盛り合わせやパスタ、ピッツアをお届けします。エリアはお店の半径2km以内です。
もともと、コンセプトは「惣菜店の中でワインを味わう」お店です。イタリアにはよくあるお店のスタイルです。なので、以前からやっていた惣菜の量り売りも続けています。
あと、4カ月かけて開発した「ウプーポのじんわ~り辛いオイル」。お取り寄せの需要が増えているのに合わせ、開発を始めました。2日かけ、低温でじっくりと唐辛子を熱し、辛味よりも旨みを味わえるオイルに仕上げました。シチューやパスタによく合うんですよ!店頭はもちろん、ネット販売もやります。こんな感じで、ニーズに合わせてやっていきたいですね。
―話は変わりますが、中心市街地でご自身が好きなお店やスポットなどはありますか?
お店の前から見た真清田神社の風景でしょうか。抜け感がいい感じだと思います。
―最後に、お店又は脇田さんの夢や未来像があれば教えてください。
大きな夢ですが、シチリア移住です!引退したら移住したいですね。シチリア島で店を出すというよりも、住みたいと思っています。
イタリア人は人生を楽しんでいます。特に南イタリアの陽気な人たちの「人生を楽しむのが第一!」というスタイルに感銘を受けました。とても素敵だと思います。
あとはコロナ禍の収束を祈って、この街に活気が戻りますように。飲食店に限らず、そう思っています。