代表 永縄裕也さん
―まずは自己紹介をお願いします。
ysora(イソラ)の永縄裕也(ながなわゆうや)です。
岐阜県各務原市で生まれ育ちました。
一宮市にはysoraをオープンした2015年から住んでいます。
―お店の成り立ちや想いを教えてください。
私は昔からファッションが好きだったものの、アパレル業界で働こうと考えたのはずっと後のことなんです。
大学を卒業して進路を決めるときも特にやりたいことが見つからず、なんとなく就職して会社員として働いていましたから。
けれど働いているうちに「自分で好きなことをやってみたい!」という思いを抱くようになり..
新卒で就職した会社を4年で退職したんです。
それでまずはロンドンへ旅することを決めたんですよ。
ロンドン滞在中は現地の文化に触れながら、さまざまなことを探求しました。
そんなとき服飾のスクールで短期コースを受講してみたんです。
授業では基礎を学びましたが、なにより試行錯誤しながら服を作るという過程に魅力を感じました。
これがアパレル業界で働くきっかけになったと思います。
ロンドンで7ヶ月間滞在したのち帰国してからは大須にあったアパレルショップで8年間働きました。
その後、「自分でも始めてみよう、面白い、楽しい店をつくろう」と思って、ysoraをオープンすることにしました。
ちなみにお店を出すのに一宮市を選んだ理由は単純に良い街だなって思ったからです。
以前、電車を降り過ごしてたまたま一宮駅で降りたことがあったんですよ。
そのとき「あ、一宮駅ってこんなに大きいんだ。お店も多いしきれいな街だな」という良い印象がずっと残ってて。
それでこの街で店を開くことを決意したんです。
―お店で永縄さんが愛しているポイントはありますか?
店内で使用している備品には思い入れがありますね。
たとえば商品を展示するディスプレイ棚やハンガーラックなど、購入したものが大半ですが、ただ、なかにはご近所の方にゆずって頂いた物や、拾ってきた物もあります(笑)もちろん許可は頂いてますよ!
けれどお値打ちに収集できたとはいえ、そのまま使用するのは厳しい状態のものが多かったです。
なので壊れているものは修理したり、お店に合う様にする為に、知恵をしぼり工夫しました。
壁も自分たちで塗りましたし、できることは何でもやりました。
なんでこんな風にお店を作ってきたのか、本音を言うと資金が足りなかったからなんですけどね..
オープン当時は資金が無くて本当に苦労したんですよ(笑)
けれど自分なりに工夫して完成させたお店ですから、愛着はありますね〜。
―永縄さんがお店でがんばっていることは何ですか?
商品はブランドだけにとらわれず、「面白いと感じるか」を基準に厳選して仕入れています。
中には、ここ一宮市は生地の産地ですし、そういった布を使用して、私自身がデザインした服もありますよ。
服作りを通して、色々な方に協力してもらいながら、完成するまでとても大変ですが、やりがいがありますね。
―中心地街でお好きなお店やスポットはありますか?
そうですね、スポットというより街そのものが好きです。
商店街を抜けていくと真清田神社が見えてくる、あの抜け感も気持ち良くて好きですね。
―永縄さんの夢や未来像があれば教えてください。
最近、なぜお店を開いたんだろう?と自問自答していたんですが「良い文化を作りたい」という想いはやっぱりありますね。
ファッションも生き方も探求の先に良い文化が生まれ、育っていくと思うんです。
なのでysoraも「良い文化を持ったお店にしたい」という想いがあります。
―最後に、これからysoraに行ってみたい!という方にメッセージがあればお願いします。
ysoraには幅広い年代のお客様にご来店いただいています。若い方からお年寄りまで本当に幅広いんですよ。
商品は婦人服、紳士服だけでなくユニセックスで着ていただける服も揃えています。
ぜひお気軽に遊びに来てくださいね!
編集後記
今村アツキ/2021.12.18
そこはまるでファッションとアートが融合した小さなテーマパークのようでした。
服だけでなくアクセサリーやバッグも一点づつこだわりを感じるものばかり。
お店に入った瞬間からワクワクが止まらなかったのは言うまでもありません。
そして店主の永縄さん。気さくでとてもお話がしやすい方でした。
なにより商品のことで気軽に質問できる雰囲気は、買い物客にとっては嬉しいですよね。